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心理検査

当院では心理テストを医師以外の心理職に委託せず、全て治療を担当する精神科の専門医が対応致します。医師が治療と並行して心理テストを実施することにより、心理テストから得られる詳細な情報の全てを治療に役立てることが可能となります。
当院で実施可能な心理テストと所要時間は以下の通りです。

■予約が必要な検査

  • WISC-IV(120分)
  • K-ABCⅡ(240分)
  • WAIS-III 成人知能検査(120分)
  • ロールシャッハテスト(90分)
  • PFスタディ(絵画欲求不満テスト・成人用)(90分)

■予約が不要な検査

  • 新版TEG II 東大式エゴグラム Ver.II(自己記入式)
  • SCT 精研式 文章完成法テスト
  • CAARS(自己記入式)
  • AQ日本語 自閉症スぺクトラム指数
  • S-H式 レジリエンス検査(自己記入式)
  • SP 感覚プロファイル(自己記入式)
  • VPI 職業興味検査

心理検査は所定の手順で実施する必要があり、それに必要な検査時間を確保する必要があります。事前予約が必要な心理検査では、別途下記の予約料(保険適応外、全額自費)を頂戴しております。心理検査は精神科医が実施し、検査結果のフィードバックも検査を実施した医師が直接クライアントにご説明致します。

時間 費用
60分 8,800円(15分枠2,200円×4)
90分 13,200円(15分枠2,200円×6)
120分 17,600円(15分枠2,200円×8)

※費用は税込です。

各検査の詳細

●WISC-IV

5歳0カ月~16歳11カ月を対象とした知能検査です。IQの算定が可能です。
世界でも広く利用されている代表的な児童用知能検査で、子どもの知的発達の様相をより多面的に把握できます。学習の成果が出ない、勉強の得意不得意の差が激しい、言葉の発達が心配、記憶力が乏しいなど、知能や適応状況で心配な状況がある場合にお勧めです。また、特定の分野で優れた能力を発揮されるお子様においても、その知的背景を理解する上で有用です。

●K-ABCⅡ

適用年齢:2歳6ヶ月~18歳11ヶ月
子どもの知的活動を認知処理過程と習得度から測定します。検査結果を教育的働きかけに結び付けて活用することができます。継次処理能力、同時処理能力、計画能力、学習能力、流動性推理や結晶性能力などを測定できます。心理テストの結果をもとに、お子様の最適な学習方法を検討することが可能です。

●WAIS-III

16歳~89歳を対象とした知能検査です。IQの算定が可能です。
言語理解、知覚統合、作動記憶、処理速度の4つの群指数が算出されます。知能の構造を明らかにすることで、社会生活への適応のあり方や、個人の能力特性を検討することが可能です。自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断にも有用です。

●ロールシャッハテスト

幼児〜成人を対象とした人格や性格を浮き彫りにするテストです。被験者はインクのシミが書かれてある10枚の図版をみて、それが何に見えるかを答えます。物事の捉え方を無意識と関連づけて理解する上で有用です。

●PFスタディ

当院では児童用(6歳〜15歳)と成人用(15歳以上)が実施可能です。欲求不満状況に関する図版を見て、自分ならどう答えるかを想像して答えるテストです。図版は自我阻害場面と超自我阻害場面に別れています。欲求不満状況に対する反応は、被験者の心の内面を反映するとされています。ご自身の性格や無意識的な衝動、知覚パターンを理解したい方に有用です。

●新版TEGII

交流分析理論に基づき、人が持っている“5つの心“の強弱から自己理解を深めることができます。自分の性格特徴や行動パターンへの理解を深めることで、今後の自己成長をはかる手がかりになります。また、周囲とのコミュニケーションスタイルを見直すきっかけとしても利用可能です。

●SCT 精研式 文章完成法テスト

受験者に、短い刺激分に続く短文を自由に記入してもらい、知能や性格、興味や生活史などを把握する心理検査です。治療開始時に実施しますと、その後の診察に良い影響があります。

●CAARS(自己記入式)

(Conners’ Adult ADHD Rating Scales) 注意不足、多動性、衝動性などを測定する心理検査です。ADHDの診断の際に使われます。
落ち着きがない方、仕事でミスが多い方、スケジュール通りに物事を進められない方、忘れ物が多い方、一つのことを集中して続けられない方におすすめです。

●AQ日本語版 自閉症スぺクトラム指数

当院では児童用(6歳~15歳)と成人用(16歳以上)
自閉症スペクトラム障害のスクリーニング検査です。児童用は保護者などによる他者評価、成人用は自己記入式となっています。コミュニケーション障害、こだわり、注意の切り替えの障害、社会的スキルの障害、想像力の障害の有無をみるテストです。

●S-H式レジリエンス検査

レジリエンスとは「回復力」「復元力」「弾力性」とも訳され、ストレスと言った外的な刺激に対する柔軟性を表します。本検査では対人関係(ソーシャルサポート)、自己達成可能感(セルフエフィカシー)、また協調性や問題解決能力などについての内心と行動の構造(バランス)を調べることができます。ストレス耐性やストレスからの立ち直りに関してお悩みの方にお勧めです。

●SP 感覚プロファイル

適応範囲は3歳~82歳で、感覚刺激への反応傾向、過敏さや過鈍さを、複数の感覚領域にあたり包括的に評価します。質問票には聴覚、視覚、触覚、口腔感覚など、幅広い感覚などで構成されています。発達障害、特に感覚過敏のある自閉症スペクトラム障害の方に有用です。

●VPI 職業興味検査

160の具体的な職業に対する興味・関心の有無の回答から、6種の職業興味領域尺度と5種の傾向尺度(心理的傾向)に対する個人の特性を測定します。自分にはどのような職業への関心があるのか、自分の職業に関する適性についてご検討中の方、または転職や就職活動中の方にもお勧めです。