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カウンセリング

カウンセリングとは

「悩みを訴える人の相談に応じ、助言や指導をすること。」がカウンセリングの本来の意味です。一般にカウンセリングのメリットとして

  • 話をしっかり聞いてもらえる
  • 自分の考え方のくせや、自分で気づかなかった自分自身の意外な長所に気づくことができる
  • 今抱えている問題を心理的な側面から整理できる
  • 考え方を今の状況に適したものに切り換えられる
  • 人とうまくつきあうための自分なりの方法を見つけられる
  • 人として成長できる

などがあげられます。

当院のカウンセリングの方針

①クライアント独自の心の健康

当院のカウンセリングの特徴は、個性の尊重にあります。人はこうあるべきという理念や観念をクライアントに押し付けることは一切ございません。そしてカウンセリング自体もクライアントのご要望に応じて柔軟に対応致します。すでにカウンセリングご利用中のクライアントから「ただひたすら話を聞いて欲しい。」「遠慮なく客観的で冷静な意見を言って欲しい。」「考え方を変えたいので助言が欲しい。」など様々な具体的なご要望をいただきますが、それらに忠実に対応をさせていただいております。

②ポジティブな気持ちをサポート

近年日本でも広く認知されつつあるマーティン・セリグマン(Martin E. P. Seligman)が創設したポジティブ心理学では以下の5つの視点が重視されています。

  • ポジティブ感情(Positive Emotion)
  • エンゲージメント(Engagement)
  • 人間関係(Relationship)
  • 意味、意義(Meaning)
  • 達成(Achievement)

当院でのカウンセリングにおいても、クライアントのポジティブな気持ち、満足感や自己実現を目標に、クライアントのニーズやご意向に沿って実施して参ります。

③心理学に基づいた対応

カウンセリングには様々な技法がありますが、当院が重視している技法は以下のものです。

  • 精神分析的
    精神療法
  • 来談者中心療法
  • 認知行動療法
■精神分析的精神療法

フロイトが創始した精神分析を基本とし、面接時間、場所、治療上の約束などを設定し、一定の構造のもとに行う治療です。まずクライアントは自分のこころに率直に向き合い、自由に連想し、それを言葉にすることが求められます。それをセラピストが傾聴し、その深層心理を解釈し、洞察を深めていく心理療法です。

※無意識的な願望を理解し、葛藤と向き合いつつも素直で健やかな生活を送りたい、そのような方にお勧めです。

■来談者中心療法

1940年代に米国の臨床心理学者カール・ロジャースが創始した心理療法です。
「非指示的療法」、「パーソンセンタード・アプローチ」とも呼ばれます。
クライアントの話を傾聴し、クライアント自身がどのように感じ、どのように生きつつあるかに真剣に取り組んでいきさえすれば、別にカウンセラーが知識や解決策を押しつけたりしなくても、来談者自らが気づき成長していくことができる、このような考えを重視したカウンセリングの技法です。
カウンセラーが求められる基本的態度として以下の3つのことが重視されています。

  • 自己一致(congruence)
  • 無条件の肯定的関心(unconditional positive regard)
  • 共感的理解(empathic understanding)

※自由に語る中で自らの考えを整理したい、十分な共感を得ながら自分の素直な気持ちと向き合いたい、そのような方にお勧めです。

■認知行動療法

認知(ものの受け取り方や考え方)に働きかけて気持ちを楽にする心理療法で、クライアントの自助力の回復や向上を目的としています。ストレスを感じると誰でも極端に悲観的に考えがちになるものですが、認知行動療法では、そうした極端な考え方を軌道修正し、ストレスに対して現実的に対処できるよう働きかけて参ります。クライアントが今現在抱えている問題を俯瞰した上で具体的な面接目標を立て、目標達成のために様々な技法を用いることがその特徴です。認知行動療法では、自動思考、つまり気持ちが大きく動揺したりつらくなったりした時に自然に浮かんでいた考えに注目します。それが現実といかに乖離しているかを検討し、思考や物事の受け止め方のバランスをとって参ります。「認知再構成法(ネガティブな考え方を自分で修正するための方法)」「リラクセーション法(心身の過緊張をセルフコントロールするための方法)」などを用います。

※自分の考え方の偏りを明確にしたい、より適応的な現実認識と対処方法を獲得したい、そのような方にお勧めです。